ＳＧチャレンジカップ 河合が史上最大の下剋上Ｖ！ 女子は三浦が圧逃‼

ＳＧ初優出、初優勝を成し遂げた河合佑樹

36人をごぼう抜きして年末の初グランプリ切符ゲット！

　ボートレース下関で11月24日（日）に「ＳＧ第27回チャレンジカップ」の優勝戦が行われ、１号艇の河合佑樹（静岡）がコンマ13のトップスタートから鮮やかな先マイ一閃。37歳遅咲きの苦労人がＳＧ８度目の出場で初優出、初優勝の快挙を成し遂げた。また、「Ｇ２レディースチャレンジカップ」は今年19優出と絶好調の三浦永理（静岡）が制覇し、暮れの「ＰＧ１クイーンズクライマックス」に勇躍乗り込むことになった。

　絶対に年末の大一番グランプリに行くーー。河合の意地と気迫が、ＳＧ初優出のプレッシャーを吹き飛ばした。進入は２対４の変則態勢。３号艇の寺田祥が地元の大声援を背に大胆な３カド勝負に出る。だが、河合はこのマクリ差し強襲をインからしっかりと受け止めて１マークを先取りし、俊敏ターンで逃げ切った。

「３カドに引かれたので、スタートは絶対に行かないといけないなと思った。いつも通りに乗れたのがよかった。エンジンは出足中心に二重丸でした。グランプリは未経験だし、チャレンジャーのつもりで一走一走、全力でいくだけ。これからしっかりと準備します。いつも応援をありがとうございます。これからも頑張ります。」

激戦後の河合は晴れやかに満面の笑みを浮かべた。　

　圧巻の下剋上でもあった。河合は今大会に出場メンバー最下位の賞金ランキング49位で乗り込んできた。昨年まで２年連続でシリーズ戦には出場したものの、上位18人による憧れのグランプリ切符は１度も手にしていない。夢の前に立ちはだかる巨大な壁。もはや優勝しか出場チャンスがない崖っぷちの状況の中で、賞金3,600万円をゲットしてランキング13位まで爆裂浮上。一気に36人を追い抜いたのは史上初の偉業となり、堂々の“大マクリ”をさく裂させてみせた。

　なお２着には寺田祥、３着には土屋智則が入り、３連単の配当は１ ３ ４ 1,520円。本サイト「日刊ゲンダイボートレースWEB」の本紙予想は本線的中で幕を閉じた。ユーザーのみなさま、今後の必殺予想に乞うご期待！

Ｇ２初制覇した三浦永理

三浦がランキング２位に浮上して年末勝負！

　一方、女子の決戦は11Ｒで行われ、１号艇の三浦がインからコンマ09の絶好スタート。盤石の逃走劇でＧ２タイトルを初制覇し、賞金490万円を獲得した。これでランキングトップの遠藤エミに次ぐ２位に浮上。年末のＰＧ１クイーンズクライマックスのトライアル１回戦に１号艇で出撃することが決まった。

「１号艇は緊張するんですよね。それでも２よりは１の方がいいですね。」

破顔一笑の勝利コメントで周囲の笑いを誘った。

　また、２着には川野芽唯、３着には平高奈菜が入り、３連単の配当は１ ６ ４ 21,480円の波乱となった。