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イチ押し ツヨカワ女子レーサー 井上遥妃選手 22歳 3回連続レディースオールスター出場

©boatrace

人気のヒミツはボディコン姿⁉

 カワイイだけじゃない。実力も着実につけている井上遥妃(131期・徳島支部)。ファン投票で選ばれるGⅡレディースオールスターは今回で3回連続(第8回びわこ=2024年2月、第9回宮島=5月、第10回常滑=25年5月)の出場。人気は不動のものになってきた。

 生まれは徳島だが、石川県に引っ越し高校1年まで過ごした。高校2年の時に徳島に戻り県立池田高校に編入。

 スポーツが好きで運動神経も良かったので体育の先生から「ボートレースの試験を受けてみたら」と勧められ受験。しかし2度不合格。3度目でようやく合格した。

 21年10月に養成所に入所。22年9月に卒業し、11月の鳴門5Rでデビュー。そして88走目の翌年6月3日の鳴門1Rでうれしいプロ初勝利を飾った。その後は勝率を順調に伸ばし1期でB2は卒業。24年前期(対象期間23年5~10月)にB1に昇級した。

 師匠は西岡成美(123期)。「スタートしてからゴールするまで全力で走れ」とのアドバイスを忠実に守っている。鳴門で練習が行われる日は必ず参加。それ以外にも筋トレで体を鍛えている。その成果が実り、デビュー3年目の昨年1年間は1着19回、2着25回、3着50回と大躍進した。

 印象に残っているレースはファン投票38位で選ばれた第9回レディースオールスター初日の選手紹介。第1回大会で38位の木村紗友希がミニのボディコンで登場してから38位選出の選手はボディコン(第5回の山下友貴を除く)で臨むのが定番となっていたのだ。

 井上も歴代の流れをしっかり受け継ぎミニのボディコンで登場。「恥ずかしかった」と言いながらも“今日のヒロイン”のタスキをかけて笑みを振りまいた。会場は割れんばかりの拍手。このアピールで注目度がいっそう増したのは間違いない。

 年が変わった今年2月の下関ではうれしい初優出。5着に敗れはしたものの、F持ちの身でありながらコンマ03のトップスタートを決めた度胸は半端ではない。勝率も伸ばし今期(昨年11月~)は5・29をマーク。A2のボーダー(5・50)までもう一歩に迫る。

 3月18日最終日の芦屋の後30日間のF休みに入り、4月中旬の唐津で復帰。5月には常滑GⅡ第10回レディースオールスターが待っている。今回は順位をグンと上げ23位で出場を決めた。場慣れした大舞台でどんな走りを見せるか、注目だ。