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みんなのボートレース学校 ⑭ 「ボート勝率」って舟券に関係あるの? 

ボートに良し悪しはあるのか

「変更」のときだけは要注意

 ボートレースの出走表には、選手の階級(ランク)、全国勝率、当地勝率、スタートタイミングなどさまざまなデータが盛り込まれている。どれも大事なデータばかりだが、その中で誰もが「予想の参考になるのだろうか?」と首をかしげてしまうものがある。「ボート勝率」だ。

 選手のコメントにもモーターの調子や良し悪しはしばしば出てくるが、ボート本体のことはほとんど話題に上がらないし、各地のレース場にいる予想屋もボート勝率に注目している人はまずいないのではないか。

 ちなみに現在、各レース場で使用されているボートは船底がフラットで中央にフィンがついている「ハイドロプレーン」というYM―730型(江戸川のみYM―740型)タイプ。全長289・5センチ、全幅131・6センチ、重量68キロ以上70キロ未満の木製のボートだ。そして、選手がレースで使用するボートは、モーターと同じようにレース前日の前検日の抽選で決定することになっている。

 さて、そもそもの疑問だが、結論から先に言ってしまおう。

「舟券予想にボート勝率はほとんど関係ない。基本的に無視していい」

 というのも、モーターに関しては選手は納得のいくまで調整や部品の交換をしてその性能を高めることが可能だが、ボートそのものに選手が手を加えるということはできないからだ。

 ただ、ひとつだけ覚えておいてほしいことがある。それは転覆や他艇との接触などによってボートが破損し、途中でボートを変更したケースだ。説明したようにボートは木でできている。ということは、レースで走るたびに水を吸って重くなることになるわけだ。

 ところが、ボート変更で新しいボートへの乗り替わりとなると水を吸っていないボートは他の選手のボートよりも軽くなるため、それまでの成績がよくなくても、その軽さを生かして連に絡んだりすることがあるのだ。ボート変更はモーターの部品交換と同じく事前に必ず発表されるので忘れずにチェックしておこう。