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コラム
公開日
2024年11月07日
16:28
更新日
2024年11月07日
16:28
このレース場の攻略法 住之江 選手の「乗り心地」コメントに大注目しよう

昨年暮れのグランプリ
黙って買いのコメントは?
〝ボートレースの聖地〟と呼ばれる住之江は、全国有数のイン天国として知られる。昨年1年間の1コースの1着率は全国5位で、同59・2%は全国平均の55・3%を大きく上回っている。
住之江の舟券戦略で忘れてはならないのは水質が非常に硬いということ。選手たちは一様に「水の上ではなく、まるでコンクリートの上を走っているよう。水面の跳ね返りでヒザがガタガタする」と話す。理由はコンクリート護岸に囲まれたプール型の水面に、不純物の少ない工業用水を使用していること。これで同じ淡水でも他場に比べてカチンカチンの硬水となる。
そこで絶対に外してはならないポイントが「乗り心地」。在阪記者によると「エンジン調整で出足、伸び、旋回のタイムを改善しても乗り心地が悪ければ買えない」とのこと。かといって「乗り心地」なんて計測することができない。そこで注視するのが選手のコメントだ。
「乗り心地がないからレースにならない」「あとは乗り心地がくれば大丈夫」といったコメントでは、いくら評判機でも勝負はかけられない。逆に「住之江らしくない乗り心地がきた」「ようやく乗り心地のいいエンジンになった」といったコメントなら黙って買いだ。
もうひとつ。住之江では展示タイムを過信しないことが大切だ。この道30年のベテラン予想屋は「詳しいことは言えんけど、たとえば直線。タイムを計るカメラの位置が、よその場とは少し違うんよ」と証言。展示タイムをうのみにせず、参考程度にとどめておくのが無難かも。
年末にはボートレースの祭典、SGグランプリが開催される。笑って正月を迎えるためにも「乗り心地」を追い求めよう。