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コラム一覧へ戻る公開日
2025年04月10日
19:48
更新日
2025年04月10日
19:48
みんなのボートレース学校㉓ 素人が実際のボートレースを体験できる方法

アナタだって、プロの醍醐味が体験できる
プロと同じ艇・ルールで。茅原悠紀選手もアマからスタート
ボートレースファンの中には、「一度でいいから実際のボートレースを体験してみたい」と思っている人もいるはず。もちろん素人がプロのレースに出るのはまず不可能だが、実はプロのレースとほぼ同じ艇やルールを採用したアマチュアのボートレースが行われているのだ。このことは熱心なボートファンでも知っている人はそれほど多くはないはずだ。
主催しているのは北九州に本部がある日本アマチュアボートレース協会、通称JABA。その傘下に全国19のクラブがあり、まずはその中のどこかに入りボートを運転するために必要な「2級小型船舶操縦士免許」を取得することがアマチュアボートレーサーへの第一歩となる。免許は教習所に2日間通い、実技と筆記の試験を受けるが、決して難関ということはなく、ほぼ100%合格できるというからその点に関しては心配ない。
免許が取得できれば自宅に近い通いやすいクラブに入り、実際にプロレーサーが使っているボートを使ってスタートの仕方やターンの回り方などをひたすら練習してコツを覚える。この間、2級小型船舶操縦士免許とともに必要なもう1つの免許「レーサー免許」を取得することが義務づけられており(比較的容易に取得可能)、これが取れればクラブ内のレースやクラブ間の交流レース、さらにはJABAが主催する全日本選手権大会に出場することができる。
普段の練習は河川などで行われることが多いが、大会ともなると桐生や児島など実際のボートレース場が使われることもある。プロのレースとほぼ同じルールを採用し、またヘルメット、ウエアなどの備品も全てプロ仕様のものを使用しなければならないことになっている。
ただプロと唯一違っているのは、ボートが転覆した場合エンジンが自動的にストップする「セーフティスイッチ」と呼ばれる安全装置がついていること。これはアマチュア選手の安全を最優先しての措置だ。
ちなみに今、プロレーサーとして第一線で活躍している茅原悠紀(岡山)、本橋克洋(群馬)はアマチュアボートレースを経てプロになっている。
また、熱狂的なボートレースファンとして知られた漫才師の横山やすしは横山レーシングというクラブを結成するとともに自ら全国大会に出場。ボートレース尼崎で開かれた1986年度の第4回大会では見事に優勝を飾っている。